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石平の中国レポート

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2008.08.05 No.004号 メード・イン・チャイナの直面する「生存危機」(2/2)

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2008.08.05 No.004号
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~誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考~

石平(せきへい)のチャイナウォッチ

http://www.seki-hei.com
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メード・イン・チャイナの直面する「生存危機」(2/2)
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## メード・イン・チャイナの直面する「生存危機」(1/2)
## http://www.seki-hei.com/news/002.html

(1/2から続く)

要するに、

安い労働力と低い資源コスト

という二つの「好条件」を失うと、
中国の製造業は直ちに「難局」に直面することとなる。

ということであるが、このような分析からも、
いわば「メード・イン・チャイナ」の強さと競争力は
一体どこにあるのかがよく分かってくるのである。

最後に、7月15日発売の
「瞭望新聞週刊」という
オピニオン誌の掲載リポートを紹介しておこう。

このリポートのタイトルもズバリ、

「メード・イン・チャイナを襲った寒流」

という。

それによると、

現在では、
中国の珠江デルタ(広州周辺)と
揚子江デルタ(上海周辺)地域において、
メード・イン・チャイナの一翼を担う中小企業は
今や寒流に襲われたような冷え込み状態に陥ったという。

たとえば

江蘇省の場合、この半年間で、
休業あるいは半休業に追い込まれた中小企業は
すでに全体の三割以上に上っている。
 
中小企業とは言っても、

それが江蘇省全体の国民総生産の8割以上も生み出しているから、
中小企業の衰退はそのまま、
地域経済全体の経済衰退につながるのである。

そして、

それらの中小企業衰退の原因として、
このリポートが挙げたのはやはり、
「人件費やエネルギー資源・材料費の高騰」と、
アメリカ経済の衰退などに起因する輸出の伸び悩みである。

言ってみれば、

国内の安い労働力の存在と、
安いエネルギー資源の無尽蔵な供給と、
国際市場の需要の増大こそは、

中国の製造業の成り立つ基盤であるが、
それらの状況がちょっとだけ変わると、
中国の産業は直ちに傾けてしまうという脆弱なものである。

しかし、

世界経済全体の状況から見れば、
資源エネルギー価格や人件費の高騰は
けっして一時的なものではなく、
むしろこれからの長期的なすう勢であろう。

だとすれば、上述のような
脆弱の基盤に成り立つ中国製造業の発展は
そもそも持続不可能なものであり、
予想できる今後においては、
「メード・イン・チャイナ」は
「難局」から抜け出せそうもない。

製造業がそのまま衰退していくと、
株価の暴落と不動産の低迷が兆した
バブル経済の崩壊が現実なものとなった暁には、
中国経済の依って立つものは何もない。 

北京五輪という華やかな祭りが終わった後に、
中国の経済は一度、
衰退と崩壊の地獄を見るのはもはや避けられないが、
その後に何かやってくるのか、

まさにこれからの問題である。

( 石 平 )

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◆◆  石平(せきへい)のチャイナウォッチ   2008.08.05 No.004号

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